早朝も暑い
水を待つ植物たちが
催促してくるのをヒシヒシと感じる
水をやり終えてしばらく経つと
なんだか嬉しそうにシャンとしている
水を強く欲しがっている植物は
鉢の中で上手に根を張って
水が底から抜けるの防いでいた
最近気がついて嬉しくなった
今年の夏は身体がとてもラクで
倦怠感が全くなくなった
昼夜冷房の中で過ごすことが
多いにもかかわらず
身体が軽い
少し食事に気をつけるようになって
そのことが影響しているように思えた
スローフードを世界中に広めた
アリス・ウォータースは
便利教の崇拝は
難しいことが
人間の経験として大切だという認識を
許さない
利便性の中にあるのは
ただ目的地のみで
旅が欠如していると言った
我が家の電子レンジが昨年壊れた
あろうことかシステムキッチンの一部である
しばらく考えて蒸し器を取り出した
解凍や野菜の下処理を蒸し器で始めることにした
なんだか少しオシャレな感じもしたが
夏は地獄である
しかし料理を作り終えた爽快感が
割と気持ちがいいことがわかった
食べてくれるみんなにも
蒸し器で作ったよと言うと
喜んでくれる
味ももちろん大切だが
小さな物語が食事を
一層楽しいものにしてくれた
蒸気と火で疲れ果てていた時
ふと
100の言葉より1杯の酒をくれ
やしきたかじんの言葉を
思い出した
そして
額を伝う汗を
手の甲で拭った