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レゾンデートル

  • 2022.10.07
    • 読みもの

1960年代の文化に

触れる機会が多くなった

以前

吉福伸逸という

ジャズベーシストの本を

読んでいたことがあった

彼は当時たいへんな技術を持つ

ベーシストであった

そんな彼が

バークレー音楽院で

ある出会いを境に

楽器を持つことを止めるのである

その出会いとは

さらなる技術を持つものとの出会いであった

ヤン・ハマーとミロスラフ・ヴィトウスである

当時

祖国の事情で

アメリカに逃れてきていた彼らは

アメリカの地で

これから新しく始まる音楽の

礎を築くことになる

その少し前に

マイルス・デイビスが

革新的な音楽で人々を魅了(困惑)させていた

受け入れらるようになるまで

かなりの時間を要したのであろう

なにしろ

これまでのジャズというジャンルには

あまり見られなかったアプローチであったから

しかし

ここで起こっていたことは

未来の音楽を変えた

そして

インド哲学やチベット仏教などを経由して

自己の内面を深く探究していくようになる

代表的なグループが

ジョン・マクラフリン率いる

マハヴィシュヌ・オーケストラである

先に登場した

ヤン・ハマーもこのバンドに在籍している

音楽好きなら

名前を挙げていくだけで

吉福伸逸がベースをやめた理由が理解できる

なぜなら

そこには圧倒的な技術と自己があったから

ベーシストのゲイリー・ピーコックは

禅や仏教を学ぶために

2年間京都に滞在した

その後マクロビオティックを愛し

自然食生活を送るようになる

来日時に国内のミュージシャンたちと

録音されたものが

数枚残されている

たいへん興味深い演奏である

ここまで書いてきて

吉福伸逸はジャズを辞めただけではないかと

言われそうなので

吉福伸逸のその後を

簡単に記しておく

彼はトランスパーソナルという分野で

その実力を発揮していくことになる

1970年代以降の精神世界を語る上では

なくてはならない存在になっていくのである

詳細はまた後日に

ちなみに当時アーティストの間で

流行していたのが

麦角菌クラビセプス パープレアを利用した

LSDである

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