昨今
健康について考える時
小さく分けて観る見方が一般的である
数値で身体の情報を理解してはいるが
痒いものは痒いし
食べたいものは食べたい
人は病では死なない
寿命で死ぬのである
細部には詳しくなるが
一方では自分というものが
無くなっているように感じる時がある
数値というものが
他者の集合体で
どうも自分とはそぐわないような気がしてくる
目安にはなるが
目標にはなりにくい
つまり
大きな物語を想像し難いのだ
ひとりの人間の大きな物語に
正比例するかのように
日本という国の大きな物語も
失われていっている気がする
一隅を照らす光が
今
文学部に向けられようとしている