言わずと知れた
ビル・エヴァンスが
スコット・ラファロと出会った
最初の記録である
私は
これまで
一度も対峙してこなかった
ワルツ・フォー・デビーが
あまりも好みだったことが
その理由である
近頃になって
スコット・ラファロの
話を行く先々で耳にすることがあった
このタイミングを逃さまいと
早朝の水やりに
持参した
一聴して
驚いた
そこにある世界観は
所謂
『巷のJAZZ』であったからだ
ショパンの曲が
当たり前すぎて
日常風景に溶け込んでしまうかのような
そんな時間を過ごすことになった
ジャズトリオの
一つの完成形なのであろうか
この先
数多くのミュージシャンが儀形としていくのも
頷ける気がした
大量では有害な作用をするものが
わずかな量だと人体に生理的な
刺激を与えて活発化させる
現象をホルミシス効果と呼ぶ
一考の余地がありそうだ
因みに
妻は
この名盤ジャケットを前にして
『いやだぁ 一緒にいたら絶対めんどくさそうな人』と
嘯いた