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通過儀礼

  • 2023.05.10
    • 読みもの

今朝の水やりは

nirvanaからスタート

パトリック・キャンベル・ライオンズ率いる

英国サイケデリアの至宝である

1967年にリリースされていたことが

信じられないくらい

素晴らしいサウンドであった

ストーリー・オブ・サイモン・サイモパスという

タイトルのアルバムで

アーティストの頭の中が

いったいどうなっているのか想像しながら

水やりに精を出した

この日は

エスキナンサス・ヤフロレピスが

見頃を迎えていた

朝方の気温も高くなり

アイスコーヒーを何度となく

口に含みながら

水やりを続けた

高所にある植物を丁寧に持ち

玄関先まで運び

水を与える

その繰り返しの中で

イニシエーションについて考えていた

私にとってのイニシエーションは

孤独であった

若いうちに深い孤独を体験したことで

他者と心から向かい合うことが

できるようになっていた

当時のことを振り返ってみても

同じことを繰り返す毎日ではあったが

いつしか

一人で時間を潰す

プロフェッショナルになっていた

現在は妻や多くの仲間たちと

時間を共有するようになっている

日本中から訪ねてくる不思議な縁を前に

昔の自分に教えてやりたい

孤独と貧乏はするものではなく

嗜むものであると

孤独な木は 

仮に育つとすれば 

丈夫に育つ

と言った

チャーチルの言葉を思い出したころ

朝の水やりは

終わりに近づいていた

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