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  • 2023.07.10
    • 読みもの

雨が降っていても

店内の植物たちは

元気に水を欲しがっている

早朝の水やりはもうすぐ4年目に

なろうとしている

コツがわかってきたところで

手抜きをしてしまいそうになるが

できる限り無駄を多くして

触れている時間を長くしてみる

植物が問いかけてくるタイミングは

ヒトの時間軸とは少し違うみたいだ

片側一車線な会話が繰り広げられた後

汗だくになった頭に水を浴びる

今朝は

浮について思ったことを綴ってみたいと思う

先日

生音を聴いた

何かを掴んでからは抜群だった

現在の日本のインディーズシーンの中では

おそらくトップである

それが一般のリスナーに

わかってしまうのだから

恐ろしいと思った

色々なモノのクォリティが

少しづつ違っていて

それをひとつに重ね合わせて

向かい合ったものたちに

ぶつけてきた

安心感から広がりつつある心の中に

浮という作品が入ってくるのが痛いほどわかった

本物だった

私は洋の東西を問わず

たくさんLIVEに行く

浮は比べるまでもなく

孤高だったのだ

この日も私はいつものクセで

欠点を探すような聴き方をしていたが

そんなことはすっかり忘れて

後半は泣いていた

無防備で対峙したら

想定外の事態に

どう振舞って良いのかわからなくなり

時間だけが過ぎた

猫なら驚いて四本足で

ジャンプしてしまった感じだろう

皆さんももし興味があれば

一度聴いてみてほしい

擦り切れるほど

使い古された言葉ではあるが

新しい音楽がそこにはある

そしてもう一つの

故郷が約束されるはずだ

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